小二の息子は知的障害を伴わない軽度のASD(自閉スペクトラム症)です。
診断されてからは私もASDについて色々ネットで調べたり、本を買って読んだりして日々勉強しています。
中でもこの本が息子のこと紹介してる!?と思うくらい当てはまることが多く、なかなかびっくりしたので、今日はこの本の中から息子に当てはまるASDの特性をいくつか紹介したいと思います。
ASD(自閉スペクトラム症)の主な特徴
ASDの特徴は大きく3つに分けられます。
・臨機応変な対人関係が苦手
まわりの状況に合わせて行動することが苦手。暗黙のルールや空気を読むこと、皮肉や冗談などこういったものを理解するのが難しいです。
・こだわりが強い
特定の物事や位置、手順などにこだわりがあります。特定のことに強い興味があり繰り返し話題にしたり、活動と関心に限定がみられ、融通がきかない場面もみられます。
・感覚過敏、または感覚鈍麻
特定の感覚、光や音などの特定の刺激に対して極端に敏感だったり、またはその逆で鈍感だったりします。
発達障害にはASD(自閉スペクトラム症)の他にADHD(注意欠陥多動症)とLD(学習障害)があります。
これらが重なってみられることもありますし、強弱や濃淡もあり、バランスは人それぞれ違います。
医学的には上記のような特性があり、それにより生活に支障がでている場合に診断されます。
逆に特性があっても悩みや問題につながらず、生活に支障をきたさない場合もあるので、決して特性=障害ではありません。
うちの息子もASDの特性に当てはまるものもあれば、当てはまらないものもありますし、ADHDの特性も少し持っています。
特性を隠さず息子が息子のまま成長していくことは、息子の特性に合わせてこちらが環境を調整することで可能です。
親や先生によく理解してもらうことは子どもが生きやすくなるためにとても大事だと思っています。
息子に当てはまるASDの特徴
なんにでも手を出して勝手に遊んでしまう
これはもう本当に当てはまる。笑
買い物に行けば商品は触りまくりますし、レジに置いてあるもの、病院に飾ってある人形、とにかく興味があるものは光の速さで触ります。
言いがちですが、「ダメ」と声をかけるだけでは子どもは適切な行動が分かりにくいことがあり、何がダメなのか、何故ダメなのかよく理解できず混乱してしまうそうです。
他の場所に連れていく、他に興味を惹きそうなものを与えるなどして対処していきたいと思います。(無理な時もあるよなあ~…)
自分からは話しかけるのに人の話は聞かない
好きな話題については聞かれてもいないのにペラペラ流暢に喋りますが、興味のない話は聞きません。いや、聞いてはいるんですが、興味ないのは丸わかりで反応も薄い。これは典型的なASDの特性らしいです。
趣味の話題では一方的に話してしまい興味のないことではほとんど交流が生まれない。その結果として”コミュニケーションが苦手”になっていくようです。
反応が無い時にはそれ以上声をかけず、その子が興味を持っていることでやり取りを積み重ねていくと信頼関係が生まれ、趣味以外の話でもコミュニケーションを取りやすくなるそうです。
外出先でちゃんと挨拶しない
挨拶って基本だしちゃんとしてほしいとずっと思ってるんですけど、なんだかあんまりちゃんとできません。
飲食店の店員さんとかには「美味しかったです!ありがとうございました!」ってバカデカボイスで言ったりするんですが(可愛い)(恥ずかしい)(可愛い)
特に病院の先生などには挨拶されても無反応とか、めっちゃ声小さい、目を合わせない、などそんな感じ。病院の印象がよくないからかな?(注射とかね)
ただこれがASDの特性だとはこの本を読むまで知らなかったのでびっくりでした。
大人はどうしても常識にとらわれて「大きい声で」「相手の顔を見て」「丁寧な言葉で」など型にはまった挨拶をしてほしいと思い、その通り出来なければ”この子は挨拶ができない”と判断してしまいます。
そうではなく、たとえ声が小さくても、目を合わせなくても、その子にとっては”挨拶をした”んですよね。それを認めてあげた上で大人がお手本を見せ、より良い挨拶ができるようになればいいなと思います。
生活ルーティンが身につかない
まずうちの息子はまだ時計を見て行動するということができません。朝学校に行く時間、おやつの時間、歯磨きの時間などすべて時間を決めていますが、時間になったら親が声をかけてやっと行動します。声をかけなければたぶんずっとやりません。時計を見る習慣が彼にはありません。
視覚的な情報の活用が有効らしく、生活ルーティンの流れをスケジュール表として示してみたり、マグネットシートや絵カードを活用するのが良いみたいです。
音や感覚の過敏
発達外来の際、赤ちゃんの泣き声に耳をふさいだりする様子を見て音の過敏があると言われました。
まだASDという診断が下る前、科学館に遊びに行ったときに放電実験ショーというものを見る機会がありました。約15分間の落雷実験や放電実験が見られるショーです。
これが物凄い大きな音がなるので、息子は目も耳もふさいで怖い怖いとプチパニック、途中退室しました。今思うと申し訳なさすぎます(泣)
こういうのも知っていれば対処できますよね。
あとは洋服のタグが気になるようで、よく切ってと頼まれます。
学校の廊下を走る
一年生の時に廊下を走ってお友達とぶつかって怪我をして迎えに行ったことがあります。それからもよく廊下を走って怒られたと聞くし、目をつぶって歩いてたとか後ろ向きに歩いてたとか聞きます(危ないからマジでやめてくれ)
落ち着きのなさ、衝動性があるなあと思います。
学校へ登校するときもよく走ってしまうので「歩いていこうね」という声かけを根気よく頑張っていきたいと思います。(がんばれわたし)
質問されるとすぐ「わからない」と言う
これほんと息子すぎて笑いました。めちゃくちゃ言います。「わかんない」「わからん」「知らん」めちゃくちゃ言います。
子どもが質問に対してすぐに「わからない」と答えることには様々な理由があるそう。
①興味がない
興味がないので手っ取り早く会話を終わらせるための「わからない」
②何を言えばいいのか本当にわからない
本当にわからない、知らない、覚えてない
③叱られるのが怖い
間違えたことを答えると叱られると思っての「わからない」
①はしょうがないかもしれませんが、②や③は聞き方を変えれば答えが返ってくる場合もあります。
イエスかノーで答えられる聞き方をすると良いそうです。
話し方が変わっていて同級生と打ち解けない
息子は話し方が変わっているというより幼いなあと思います。言葉に詰まったりして、流暢には喋れません。同じクラスの男の子が流暢に喋ってるのを見て息子とのあまりの違いに驚いたことがあります。
ASDの特性がある子には同年代の子どもたちの「空気」や「感じ」を察するのが苦手という側面があります。
息子は休み時間も一人で過ごしているらしいし、放課後も友達と遊ぶということはまだ一度もありません。同年代のお友達との交流が極端に苦手なようです。
通級や放課後等デイサービスなどでソーシャルスキルトレーニングを強化してもらい、いろんなお友達とうまく交流できるようになれば良いなと願っています。
まとめ
ASDという診断結果が下るまではほぼASDについて知識がなかったので、こうやって今勉強して息子のことをより理解できていることは良かったなと思います。
理解することで対処の方法も学べるし、どうしてあげるのが一番子どもにとって生きやすくなるのか考えるきっかけになります。
親にも努力が必要で、決して楽ではないでしょうが、子どもの困りごとを少しでもなくすために頑張っていきます。子どもの幸せを一番に願います。
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